土地活用でコインパーキングを経営するメリット・デメリットを紹介!
土地活用にはアパート・マンション経営、戸建て賃貸、コインパーキング経営などさまざまな種類があります。中でもコインパーキング経営は初期投資が少なく始めやすいため、投資初心者の方にもおすすめです。一括借り上げ方式を選べば、初期投資不要かつ設備工事から維持管理まで運用会社がすべて請け負ってくれます。
当記事では、コインパーキング経営の主な経営方法やメリット・デメリットなどを解説します。費用を最小限に抑えて安定した収入を得たい方は、ぜひご覧ください。
目次
1.コインパーキングに活用される土地の特徴
コインパーキングとして活用できる土地の主な特徴は、以下の3つです。
- 人が集まる土地
- 視認性のよい土地
- 建物がない土地(更地)
コインパーキングを利用してもらうには、人が集まりやすく視認性のよい土地を選びましょう。そもそも人が集まらない土地では利用者が見込めず、人が多い土地でも視認性が悪く見つかりにくい場所では使ってもらえません。具体的には、駅前や商業地域、観光地、オフィス街、駐車場が設置されていないマンション、飲食店、病院、美容院などの近くにある土地がおすすめです。
また、建物の有無も重要な判断基準になります。建物を取り壊す場合は解体費用がかかるため、コインパーキングを始める上で初期コストが膨らむでしょう。
2.土地活用におけるコインパーキングの主な経営方法
土地活用におけるコインパーキングの経営方式は、大きく分けて一括借り上げ方式と自主管理方式があります。
一括借り上げ方式と自主管理方式の特徴は、以下の通りです。
一括借り上げ方式 |
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所有する土地を駐車場運営会社や不動産会社に一括で借り上げてもらい、代わりに運営管理してもらう方法です。駐車場の稼働率や売上に関係なく毎月固定の賃料が支払われるのが特徴で、多くのコインパーキング経営に取り入れられている方法です。 |
自主管理方式 |
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土地所有者が駐車場の管理・運営に関わる業務を担う方法です。初期費用の支払いや設備導入、日々の維持管理作業、利用者からの料金徴収、コインパーキングでのトラブル対応など、すべての業務を担当します。ただし、収入はすべて所有者の手元に入ります。 |
それぞれメリット・デメリットがあるため、運用スキルや時間的余裕などを考慮して経営方法を選びましょう。
3.土地活用でコインパーキングを経営するメリット
土地活用でコインパーキングの経営を考える際、事前に確認したいのが経営上のメリットやデメリットです。コインパーキングはマンション・アパート経営と比較して管理の手間がかからず、老朽化のリスクが最小限で済むのがメリットと言えるでしょう。
ここでは、土地活用でコインパーキングを経営するメリットやデメリットを解説します。
3-1.初期費用が抑えられる
コインパーキングで土地活用をする場合、どの方法を選んでも他の不動産経営と比べて初期費用を抑えられます。アパート経営では、建物の建設費用や必要に応じて改修をする場合は多額の資金が必要です。
コインパーキングの場合、最初から更地であれば建物に使う費用は発生しません。大規模な舗装をしないのであれば、最低限のロープなどをホームセンターなどで揃え、数万円程度で始めることも可能です。また一括借り上げ方式であれば、初期費用不要でコインパーキング経営が始められ、設備工事から維持管理まで業者側が負担してくれるので手間や費用がかかりません。
コインパーキングの経営用に土地を購入したとしても、トータルの初期費用を抑えられる点が大きな魅力です。
3-2.安定した収入を得やすい
コインパーキング経営によって、毎月安定した収入を得やすい点も魅力です。コインパーキングの土地活用では、土地を一括借り上げして事業者が経営する「一括借り上げ方式」による運営が主流となっています。一括借り上げ方式の場合、土地を運用会社に貸すだけで毎月一定の収入を得られます。売上にかかわらず固定で賃料を支払ってもらえることが一般的です。
利用者を見込める立地であれば、周辺の環境や天候などのリスクに左右されず、安定して収入を得られるのは大きなメリットでしょう。
3-3.事業の開始と撤退がしやすい
コインパーキングの経営は、アパート経営やマンション経営などと異なり建物がありません。駐車スペースがあればすぐに始められるため、事業の開始と撤退がしやすいのが特徴です。
コインパーキング経営を始める際は、地面を整備して設備を整えれば問題ないため、1か月程度で事業をスタートできます。撤退する際も、建物の解体や住人の退去依頼が不要なので転用がスムーズです。
特に一括借り上げ方式であれば、事業の開始や撤退手続きも管理会社が対応してくれるため、土地所有者の手間はほとんど発生しません。開始や撤退、管理の手間をかけずに毎月の収入を得られるのは魅力的です。
3-4.老朽化と災害のリスクが少ない
コインパーキング経営は、老朽化や災害リスクがほとんどありません。一般的な不動産経営の場合、建物が老朽化して住みにくくなったり火災や自然災害によって倒壊したりするリスクがあります。リスクを避けるには大規模な改修が必要になるため、コストも膨らむでしょう。
一方、コインパーキング経営のメインは土地であるため、建物と比べてメンテナンスが楽です。土地の舗装や看板の修理費用などはかかりますが、建物の改修費と比べたら負担は抑えられます。地震や水害で被災しても、土地の処理を行えば運営を再開できるためリスクはほとんどないでしょう。
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4.土地活用でコインパーキングを経営するデメリット
コインパーキング経営は、マンション・アパート経営のような建物が不要であるため少額投資で始められるのが特徴です。一方で、税金面の優遇の少なさや収益性が低いといったデメリットもあります。
以下では、土地活用でコインパーキングを経営するデメリットを解説します。
4-1.節税効果が期待できない
コインパーキングの土地活用では、節税効果があまり期待できません。建物がある不動産経営の場合、一定条件を満たすことで住宅用地の特例措置が適用されて、固定資産税や都市計画税が減税されます。しかし、コインパーキングは建物がない更地として認識されるため、住宅用地の特例措置を受けられず、固定資産税や都市計画税を軽減できません。
ただし、マンションやアパートなどの建物と駐車場が隣接しており「住民のほとんどが利用している」という状態を証明できれば、一体利用として認められ住宅用地の特例措置が適用されます。
出典:総務省「都市計画税」
4-2.賃貸経営より収益性が低い
コインパーキングの経営は、基本的に不動産の賃貸経営よりも収益性が低いものの、立地条件によって収入が大きく変動します。変動の条件として、「周囲に住宅はあるか」「商業施設や駅など人の出入りが多い建物はあるか」が挙げられます。
コインパーキングは不動産経営と比べると収益性が低くなりやすいものの、投資額が少ない分ローリスクで始められる事業として人気です。なるべく利益を高めるには、立地条件を見極めて「コインパーキングの需要があるか」という点をチェックしましょう。
5.コインパーキングの土地活用で失敗しないためには?
コインパーキングの土地活用で失敗しないためには、下記の3点を押さえましょう。
- 事前に土地周辺をリサーチしておく
- 適切な駐車代金を設定する
- 利用者数を増やす施策を実施する
コインパーキングの経営では事前の市場調査が必須です。競合の価格や周辺施設への人の出入り、地域の人口、車の利用者の多さなどをリサーチし、適切な場所にコインパーキングを設置しましょう。
料金設定も重要なポイントです。利用料金が周囲の相場と比較して高すぎると稼働率が上がらず、低すぎても収益性が下がります。
また、利用者数を伸ばすために積極的に集客施策も実施しましょう。例えば、「ポスティングを実施して近隣に存在を認知してもらう」「レイアウトを変更して車を入りやすくする」などを行えば、利用者数の増加が期待できます。
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まとめ
コインパーキングの経営方法は大きく分けて一括借り上げ方式と自主管理方式の2つがあります。一括借り上げ方式であれば初期費用不要で始められ、設備工事から維持管理まで運用会社が負担してくれるため、手間・費用を抑えられることが特徴です。
コインパーキング経営には、建物がある不動産経営と比較して節税対策が期待できないほか、賃貸経営より収益性が低くなりやすいデメリットがあります。コインパーキングの土地活用で失敗しないためにも事前に市場調査をして、積極的に集客施策を行いましょう。